
今年も命に関わるような暑さが続いています。
ニュースでは「熱中症への注意」が毎日のように呼びかけられていますが、本当に気をつけたいのは、倒れる直前だけではありません。
暑さは、少しずつ体に負担を蓄積させます。
朝からなんとなく体が重い。
食欲がない。
夜ぐっすり眠れない。
疲れが抜けない。
こうした小さなサインは、体からの大切なメッセージです。
東洋医学では、夏は「心(しん)」に負担がかかりやすく、体の潤いである「津液(しんえき)」が汗とともに失われやすい季節と考えます。
その状態が続くと、体の熱をうまく逃がせなくなり、熱中症だけでなく、暑さによる疲労が積み重なる「蓄積型熱中症」のような状態につながることもあります。
また、暑い屋外と冷房の効いた室内を何度も行き来すると、自律神経への負担が大きくなります。
冷えた室内から炎天下へ、あるいは炎天下から冷えた室内へ。
この急激な温度差は、夏でも体に大きな負担をかけます。
だからこそ大切なのは、「我慢すること」ではなく、「体を整えること」。
薬膳では、汗で失われやすい水分や潤いを補いながら、胃腸に負担をかけすぎない食事を心がけます。
例えば、
・きゅうり
・トマト
・冬瓜
・なす
・スイカ
など、体の熱をやわらげる食材を上手に取り入れることも一つの方法です。
ただし、冷たい飲み物や冷たい食べ物の摂り過ぎは、胃腸の働きを弱め、夏バテを長引かせる原因になることもあります。
大切なのは、「冷やし過ぎないこと」。
一人ひとり体質が違うように、夏の過ごし方も違います。
MEJORでは、西洋医学・東洋医学・予防医学、それぞれの視点を大切にしながら、その方に合った健康づくりをご提案しています。
暑さと闘うのではなく、暑さに負けない体を育てる。
その積み重ねが、5年後、10年後の健やかな毎日につながると、私は信じています。
※本記事は一般的な健康情報です。体調不良が続く場合や、めまい・意識障害・強い倦怠感など熱中症が疑われる症状がある場合は、自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。


